退職までの有給休暇を消化中にバイトしてもいいのか?

2023.02.15

有給休暇

 
松林 大樹 コステム社会保険労務士事務所 代表

社会保険労務士・ PHP研究所認定チームコーチ。厚生労働省や都道府県等のホワイト企業認定マーク取得、㈱ワーク・ライフバランス認定「働き方見直しコンサルティング」、クラウド勤怠管理システム導入など採用力・定着力向上のための働きやすい職場環境づくりを支援している。講演実績としてアサヒビール(株)、コクヨ(株)、(株)デンソーセールス、農林水産省など。石川県金沢市のコステム社会保険労務士事務所の代表を務める。

退職日が確定し、退職日までの期間を有給休暇の消化に充てることがあります。その退職日まで有給休暇を消化中に、他社でアルバイトをしてもいいのでしょうか?

退職する会社:A社
アルバイトする会社:B社とした場合
有給休暇の消化中に、アルバイトをすることですが、原則法的には問題ないのですが、A社の内容によっては、問題になるケースがあります。

問題になるケース

  • 有給取得中に限らず、A社の就業規則が副業を禁止していて、禁止理由が合理的な場合、退職が決まっているとはいえ、まだA社に在籍中のため、A社の就業規則が適用になり、アルバイトをすることが就業規則違反になり、懲戒の対象となることがあります。
    懲戒の事由によっては、退職金の減額などに発展することもあります。
  • B社の労働条件次第では、社会保険の加入義務が発生し、A社とB社の両方で社会保険を加入することになり、A社の給与計算が煩雑になることもあります。

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