院長先生が従業員から相談があると言われたら?うまく話を聴くための注意点・NG行為などを解説
2023.04.24
ハラスメント
従業員から相談があると言われた場合、うまく話を聴くことが必要不可欠です。
しかし、その場で受け入れること自体が精神的に大変であることもあり、どうすればいいのか悩むこともあるでしょう。
そこで、この記事では、話を聴く際に心がけるべきことや、役立つ傾聴スキルなどを、わかりやすく紹介していきます。また、よくありがちなNG行為についても触れます。
是非、参考にしていただければ幸いです。
【 目 次 】
声をかけられたときの対応
- その場で聴かない。忙しさを感じさせない。面倒くさそうにしない。その場では、改めてゆっくり話を聴くための日時を決める。
- 場所は、人の出入りがない落ち着いて話が聴ける場所を用意する。
- 事前に就業規則の懲戒条文・服務規律・退職の条文などに目を通しておく。
話を聴く際に心がける事
- 問題が発生していた場合、すぐに解決案を提示したり助言したりしない。
- あくまで最初は事実を確認する事に徹する。
例:人間関係で悩んでいる。
□誰との関係で?
□いつから?
□何があったのか?
□その前後に何かなかったか?
□出来事を証明してくれる人はいるか?
など - 今後の対応について、本人がどうしたいのか?希望を聞く。
役立つ傾聴スキルとは?
ミラーリング | 鏡のように相手に合わせる。 ・姿勢 ・振る舞い ・声の調子 ・言葉遣い ・話すスピード |
相づち | 5つの相づちを使い分ける 1 同意の相づち 「はい」「ええ」「なるほど」 2 感嘆の相づち 「へぇ」「驚いた」「すごい」 3 疑問の相づち 「本当に?」 4 話の先を促す相づち 「それでどうなった?」 5 自分の意見を表す相づち 「私も同じ意見です」 |
積極的傾聴法 | 1 相手のキーワードをタイムリーに繰り返す。 2 相手の言いたい事を要約して、確認する。 |
反映的傾聴法 | 共感を示す。 |
質問 | 3つの質問を意図・目的に応じて使い分ける 1 閉鎖型質問 「はい」または「いいえ」で答えが出る質問 2 選択型質問 「AとB、どちらがいいか?」など選択肢から回答する質問 3 開放型質問 自由に回答する質問 |
承認・勇気づけ | 相手の存在や肯定的な意図に焦点をあてて承認する。 |
NG行為
- 十分に話を聴かず、院長先生がほとんど話をしている。
- 従業員から頼まれてもいないのに、助言をする。
解決策を出そうとする。 - 十分に質問し、事実確認をしていないにもかかわらず、推測で判断する。
- 怒る。
- 従業員が希望していないのに、解決に向けて動き出す。
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